船員確保へ働き方改革 気仙沼

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業務の無駄を徹底的に省くトヨタ方式の「カイゼン」でマグロはえ縄漁の効率化を図ろうと、宮城県気仙沼市の漁業関係者らが漁の作業見直しに取り組んでいます。マグロ漁業は乗組員が高齢化し、若手船員の離職率が高いという課題を抱えているのです。年々難しくなる船員の確保には働き方改革が欠かせないため、船主らが連携し状況の打開に乗り出しました。昨年6月、船主でつくる県北部鰹鮪(かつおまぐろ)漁業組合や気仙沼遠洋漁業協同組合、日本かつお・まぐろ漁協などが「まぐろ延縄(はえなわ)漁業生産性向上カイゼン検討会」を設立しました。取り組みの背景には、東日本大震災後に乗船した新人船員の定着率が5割に満たないことや、労働力の多くを占める外国人船員の賃金が年々上昇していることなどがあるということです。検討会は乗組員へのアンケートを実施し、トヨタ自動車東日本(大衡村)の協力で、作業負担の軽減やコスト削減に向けた勉強会を開きましたた。2年目の今年度は取り組み対象のテーマについて、凍結庫内の作業の負担軽減▽漁具収納から投縄までの作業の簡素化▽在庫管理の見直し--の三つに絞ったのです。

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