回線数からユーザー数の勝負へ 

↓ skip to article

通信キャリアはこれまで、純増数や番号ポータビリティ(MNP)など回線契約数を指標に激しい競争を繰り広げてきました。しかし昨今は市場が飽和しつつある上、MVNOの格安SIMなど大手キャリアの回線を使ったサービスも広がっています。ドコモの吉澤社長は従来と競争環境が変わったことから、純増数やMNPを競争の指標にするのは難しいと指摘しているのです。dマーケットなど同社がスマート領域と呼ぶサービス分野への注力をあらためて強調しました。この分野は回線契約(電話番号)の数ではなくユーザーアカウントの数が指標となって、さらに「dカード」などの決済事業を含めると取扱額が大きいのが特徴です。吉澤氏は「その規模を通信事業の収入(2015年度で3.7兆円)まで近づけたい。また(スマート領域の)利益目標も2016年度は1200億だが、できるだけ早く2000億に持って行きたい」と意気込んでいました。また通信事業の中核であるスマホについては、「本来であれば今頃(2016年)に普及率が8割台という計画だったが、弊社ではまだ6割くらい。フィーチャーフォンの出来が良く、その使い勝手で十分という方が多い。安くてバッテリーが持つ、片手で使えるという良さがあり、そうしたニーズをスマホがカバーできていない」と分析しています。

Comments (No comments)

There are no comments for this post so far.

Post a comment